ピアノの森(漫画)21巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)号泣するカイ

漫画ピアノの森 第21巻のあらすじや感想(ネタバレ注意)についてご紹介します。
前回の第20巻では、ファイナリストに残れなかった雨宮修平が、一ノ瀬海(カイ)に対してずっと嫌いだったと言ったり、行方不明になって父・洋一郎が後悔しながら必死に探したりするお話がメインでした。
そして、その修平の行動によってカイが心を乱してしまった…
一方で、パン・ウェイもまた、初日に参加できない自体になっています。
この21巻では、こんな状態のカイが立ち直っていく様子と、パン・ウェイのその後の様子が描かれていきます。
では、ここから「ピアノの森(漫画)21巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)号泣するカイ」についてまとめます。
ピアノの森(漫画) 21巻 あらすじ
第187話:君の“1番”のために
第188話:阿字野バージョン
第189話:「忘れろ」
第190話:一人の練習室
第191話:グッドフェローズ
第192話:ミュージシャン・ハンド・ドクター
第193話:ピアノ協奏曲第2番
第194話:“パン・ウェイの真実”
第195話:ゴシップと闘志
雨宮修平は、カイがベストな状態でステージに立つためには、どうしたらいいかを考えていました。
そして、カイの居場所を探し、レッスン室にいることがわかりますが、どう謝ったらいいのか…
改めて、自分はなんてひどいことを言ってしまったのかと後悔するばかり。
その頃カイもまた修平のことを考えていて、いかに自分が彼の存在を頼りにしてきたのかを実感します。そしてさらに、ファイナルが終わってしまえば、阿字野との関係も終わり。
大切な人が次々と自分から離れていってしまうことを恐れてしまうカイ。
そんなカイの元に、阿字野が最後のレッスンだと言ってやってきます。
そして、最後の阿字野の教えたことは、「全部忘れろ」ということ。
阿字野は離れていこうとしている!?
ピアノの森(漫画) 21巻 感想(ネタバレ注意)
(ここからはネタバレになる可能性があるため注意)
TVアニメ『ピアノの森』第2シリーズ
ついに、ショパン・コンクール ファイナル開始!!
第19話「君の"1番"のために」のあらすじ&場面写を公開しましたhttps://t.co/jh0wxTHsYp第19話は、NHK総合テレビにて日曜24時10分から
(※関西地方は同日24時50分から)放送!#ピアノの森 pic.twitter.com/vqGwJeFf7E— TVアニメ ピアノの森 (@piano_anime_tv) 2019年3月8日
この巻は、もう号泣して読みましたよ。
カイと修平が、本当の意味でお互いを理解しあえたストーリーなので。
修平は、今となってから、ファイナル前の最も大切な時期になんてカイに対してひどいことを言ってしまったんだと後悔します。そして、なかなか謝ることができません。
一方カイは、修平に言われたことだけではなく、阿字野から最後のレッスンだと言われたうえに、その指導内容が「すべて忘れろ」ということだったので、頭が真っ白になるほど号泣するレベルで悲しい思いをします。
まぁこれは、そうさせることで落ち込んでいるカイをなんとかしようとした阿字野の考えもあったわけですが、やはりカイからすれば、悲しいし寂しい!
ずっと大切に思っていた修平からは、実は嫌いだったと言われ、自分のそばでずっと力になってくれた阿字野とのお別れも近づいているってことですからね。
でもここで、修平が超グッドタイミングで、カイのフォローをするわけですよ!!
後悔していた修平は、いざカイの居場所を突き止めたものの、どう謝ればいいのかがわかりませんでした。
そして修平が、何をすればカイの力になれるのかってずっと考えてやったことは、カイのためにピアノを弾くことでした。
このシーンがめっちゃ良かった!!
阿字野との最後のレッスンを終えて号泣したカイは、頭をからっぽ&集中してレッスンを開始し始めます。すると、隣のレッスン室からオケのパートのピアノが聴こえてきて…
なぜだかその音は、カイのピアノに合わせているようで…
気持ちよくピアノを弾くことができたカイは気づきます。その音は誰の音なのか…
そして、隣の部屋に慌てて涙目で入ってきたカイの目の前にいたのは、修平だった!!という展開。
お…
遅くなってゴメン!
手伝いに来た
いいね!このセリフ!
修平の精一杯の気持ちを表しているのでは?
カイは泣いてしゃがみこんでしまうんだけど、それを見たら泣くつもりのなかった修平も涙がポロポロこぼれます。
そして、ふたりは場所を変えて一緒にレッスンをするのですが、そこで修平が言ったセリフがとても好きです。
気付いたんだ
頭の向きを少し変えただけで…
まるでオセロの逆転の場面みたいに…黒から白へパタパタと変わるように
すべてがわかったんだ
私も普段から、物事の善し悪しは人の見方によってガラッと変わってくると思っているのだけど、オセロを例にしているのはわかりやすいですよね。
カイと出会ったことで、嫉妬や逆恨みをしていた修平は、見方を変えたことでカイに出会わなかったらピアノを続けてはいなかっただろうと気づきました。
カイもまた、修平が転校してこなかったら、表の世界に出れないどころか、阿字野にピアノを教わることもなく、ポン引きか男娼になっていたかもって感謝しています。
確かに…あの森の端のババァなら、男娼にしそう…小学生の時にすでに体を使わせようとしたこともありましたからね。今なんて特に、カイは美人だからヤバイでしょう。
そこからのふたりは、本当にいい関係になっていきます。
修平も、まだこの巻だけではわかりにくいですが、まるで自分のことのように、カイのことで一生懸命になりますよ。
そして、この巻の他の見どころ部分は、阿字野の指のことと、パン・ウェイの話。
阿字野の指のことを描いているのは、カイとの最後のレッスン中のシーン。
阿字野のピアノの音の素晴らしさと、カイのためにあきらめずにずっとこっそり練習していたこと…そして、結局は最終的に自由に動かない左手の演奏は、練習曲に入ってくることができなかったこと…
この阿字野の指の問題は、この作品の最終回にも大きく関わってくることなので、とても重要ですが、違う意味でも重要です。
それは、阿字野が実際に弾いて付き合ってやりたかったけどできなかったということを、これから修平がやってくれるということです。
阿字野が、実際に弾いてあげたかったと言いながら最後の授業が終了、カイはひとりで号泣して、修平がオケパートを弾いてくれて…って流れだからこその感動です!カイが、大切な人がどんどん離れていくと寂しく思っていたのは、違うんだよってことですよ!
さらに、カイは阿字野の指を治してくれそうな医師の話と、その手術を請け負ってくれる条件がこのショパン・コンクールの優勝だということを修平に話しました。
今まで一度も順位にこだわったことのないカイが、阿字野のために優勝を狙っている…
しかし、カイの優勝は極めて難しい…
そう思った修平は、とにかく全力でカイのために力を貸そうと決意します。
ここからの修平はマジでめっちゃ好きですね~~~。今まで、自己中だの我がままだの文句言い放題だったのにね(笑)
パン・ウェイに関しては、あの雑誌記者・ビクトリアがゴシップ記事を掲載した速報を、公式の速報に混ぜて配布した内容が描かれています。パン・ウェイの辛い生い立ちが晒されます。
ピアノの森(漫画) 21巻 感想ネタバレまとめ
最後は森の端のこともビクトリアが聞きつけるので大丈夫?ってところで終わっていますね。
次巻も楽しみです!
ストーリーとは関係なく気に入ったこともあるんですよ!
それはこの巻の表紙に描かれている絵で、カイと修平が仲良く一緒にいる様子が描かれています。内容にぴったりでとても好きでした。
ピアノの森の今までの表紙は、すべてカイひとりの絵でしたが、この巻以降は、より内容を表しているような表紙になっています。
あらすじ・感想の各巻一覧はこちらから
ピアノの森あらすじ・感想(ネタバレ注意)ココがすごい!総集編
以上、「ピアノの森(漫画)21巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)号泣するカイ」でした。最後までご覧いただきありがとうございました。