ピアノの森(漫画)23巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)パン・ウェイが進化!?

漫画ピアノの森 第23巻のあらすじや感想(ネタバレ注意)についてご紹介します。
前回の第22巻では、カイが世界で注目されたことで森の端の暴力団が利用しようと考えていることや、パン・ウェイの過去のゴシップ記事を速報に掲載していた記者が逮捕されるなど、ファイナル当日までのことを中心に描かれていました。
佐賀が、マリアの正体を知ったのは笑えましたし、パン・ウェイがずっと憧れて追いかけてきた阿字野と初めて話をするシーンは感動でした。
そしてこの巻では、パン・ウェイの素晴らしい演奏や、カイの演奏が始まるところまで描かれています。
では、ここから「ピアノの森(漫画)23巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)パン・ウェイが進化!?」についてまとめます。
ピアノの森(漫画) 23巻 あらすじ
第206話:ありがとう
第207話:発見
第208話:THE LIVE!!
第209話:別枠
第210話:エミリア
第211話:約束
第212話:ショパンの生まれた国で
第213話:再会、再会、旅立ち
第214話:大きな木に守られて
第215話:輝く世界の真ん中で
ショパン・コンクール、ファイナル最終日。
第1奏者は、向井智。
トップバッターでありながら、素晴らしい演奏をします。
そして次はパン・ウェイ。
阿字野と初めて話し、最高の演奏をすると約束したパン・ウェイの演奏は、今までとはまるで違うかのような大きな変化を遂げていました。
そしてとうとうカイの演奏も始まります。
ピアノの森(漫画) 23巻 感想(ネタバレ注意)
(ここからはネタバレになる可能性があるため注意)
この巻は、中盤までがパン・ウェイの変化した素晴らしい演奏の内容で、中盤以降がカイのピアノ演奏が始まる前までの内容になっています。いかにカイが周りから応援され、ずっと愛されてきたのかがわかるストーリーになっています。
全巻の続きで、パン・ウェイが阿字野と話をしているシーンから始まりますが、もうこの時に今までずっと閉じていた彼の心は開かれたんでしょうね。
オーケストラの指揮者が演奏前に控室で挨拶した時に、こんなキャラだっけ?と思うぐらいの変わりようです。
すべてを憎んで生きてきたように冷めた表情だったパン・ウェイが、阿字野と話をしている間は頬を赤く染めていて可愛いななんて思って読んでましたが、そこからは誰に対しても年相応というか、柔らかい空気を出しています。
そして、すべてのことに感謝しているんですよ。
今まで伴奏ぐらいにしか思っていなかったオーケストラにも、自分の父親にも…
でも、パン・ウェイの演奏の最中に、父親のハオは階段から落とされて殺されそうになります。
階段の下で頭から血を流しているハオは、涙を流しているんだけど、なんだかそれがとても切ない…
ハオって、それはもうひどい義父で、お金儲けや名声のために息子を利用しているってイメージだけど、これはもう違いますよね。
最初はきっとそうだったとは思うんですよ。
でも、途中からは本当に自慢の息子って思っているのでは?
だって、愛情もなくて利用するだけなら、あんなに夢中で演奏を聞く必要もないですからね。
ククク…
何も心配いらんよウェイは優勝する!
絶対にな!だから我が息子よ
それに相応しい…
最高の演奏を!!
このセリフは、それだけパン・ウェイのことを信じているってことで、修平の父・洋一郎よりずっと息子のことを信じているのではないかな~(笑)
そしてパン・ウェイもまた、今だからこそハオのおかげだと感謝できるように…
ちょっと普通とは違う親子だけど、お互いがお互いを救っていたのではないでしょうか。
それにしても、阿字野の存在はすごいですね。
ここまで彼が変化したのは、ずっとずっと憧れ続けてきた人に認められたことと、阿字野が将来の目標までくれたからだと思うけど、阿字野の存在がパン・ウェイのピアノにはなかった「愛」が溢れ出すようにしちゃったんだから。
パン・ウェイは、ここで初めて阿字野を乗り越えて、自分のピアノを見つけたってことですよ!!
修平は、あまりの素晴らしさにもうカイは負けたかのように考えてしまっていて、それはオイオイってつっこみたいところ。
聴いてる
カイくん?きっとパン・ウェイは優勝する
この1番を…
世界中の誰にも超えることはできないと思うから
イヤイヤ・・・
あきらめるのが早すぎるというか、カイの凄さを一番知っているのが修平なんだから、少しは可能性あるかも?って考えてほしいよって感じです。
とはいえ、この弱気なところは修平らしいですけどね(笑)
そして修平は、ドクターとの優勝を条件とした約束は、別の方法を考えようって思うのですが、それはカイもまた同じように考えていました。
でも、カイはもともとドクターとの約束がなければ順位などは気にしないのが普通なので、修平のようにパン・ウェイの演奏を聴いて勝てないとか勝てるとかを考えているわけではありません。
ただ、この神聖なコンクールに、勝ちを狙うというような不純なモノを入れてはいけないと思ったわけです。これはかえって、カイの気負いを失くしていい効果があったかもしれません。
この巻は、やっぱりパン・ウェイがメインって感じになりましたね。
あのやわらかい表情は、今までの彼とは真逆で、漫画は音が聞こえるわけでもないのに、優しい音色なんだろうなって想像できちゃったりします。
演奏後には、修平も佐賀も、パン・ウェイに阿字野のピアノを感じなかったと思うので、それが阿字野を乗り越えたってことでしょう。
そして最後はカイの登場!
演奏が始まるシーンまで、カイの人となりがわかるような様々な描写が描かれています。
カイのことが大好きで応援したい人達。
便所姫こと丸山誉子も白石や司馬とともに来ていました。
カイにプレゼントしてくれたポーランドの人達や、阿字野からもらった衣装の思い出。
そして、カイは森のピアノのカケラを阿字野に返します。もう大丈夫だからって。
その後、日本で応援している玲子や冴と森の端の仲間達。
1次も2次も怖くて見れなかったという玲子も、冴や仲間たちのおかげでスクリーンの前でカイの晴れ姿を見ています。
ううう…感動…
こういうカイの周りの人の描写はとても好きです。
みんなカイの事が大好きだから!
カイの演奏は、素晴らしい!と誰もが魅了される形で始まったのですが、まさかのトラブル発生!証明が落ちちゃった!というところでこの巻は終了です。
ピアノの森(漫画) 23巻 感想ネタバレまとめ
パン・ウェイとカイのピアノがすごいということと、彼らがこれまでどれだけの人達に支えられてきたのかってことがわかるお話になっています。
あと個人的には、向井智がやっぱりいいキャラだな~って思いました。
ピアノに対しても前向きなんだけど、素直ないい子なんですよ!!
自分のことばかりでカイを振り回しているレフに対して、さりげなくカイをフォロー心配してくれているのが向井って感じですね。
次巻では、カイの最後の演奏をたっぷり観れます!!
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ピアノの森あらすじ・感想(ネタバレ注意)ココがすごい!総集編
以上、「ピアノの森(漫画)23巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)パン・ウェイが進化!?」でした。最後までご覧いただきありがとうございました。