ラディアン(漫画) 3巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)ハーメリーヌの過去と恨み

ラディアン(漫画) 3巻のあらすじや感想(ネタバレ注意)についてご紹介します。
まずは、前回の第2巻の復習から。
ヤガの特訓を受けるセト。
手袋も破れてしまったものの、指なし手袋をヤガからプレゼントしてもらってなんとか攻撃もちゃんとできるようになってきます。
そして、アルテミスの歴史始まって以来の借金ランキング1位になってしまったため、ドクに頼んでネメシス退治の仕事をすることに!
向かったのはランブル・タウン。
エコーネメシスが大量にいる街で、悪どいことを企んでいる異端審問官隊長・コンラッドと戦うことになります。
ここから「ラディアン(漫画) 3巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)ハーメリーヌの過去と恨み」についてまとめます。
ラディアン(漫画) 3巻 あらすじ
第14章:執行
第15章:新生
第16章:北東監獄
第17章:墜落
第18章:奇跡の人
第19章:城壁
第20章:ドクに棺桶を
コンラッドの指示で門が閉ざされ12番外の人々が閉じ込められた時、ハーメリーヌもまた一斉にネメシスを解放してきました。グリムがすぐにネメシスを退治しに向かい、セトもまたタジに隠れているように指示をしてネメシス退治に向かおうとします。
しかし、それをコンラッドは許さなかった!
まだ決着がついていないと攻撃をしかけてきます。
その頃メリは、グリムが異端審問官たちが放った砲撃を跳ね返したおかげで檻が壊れ、逃げ出すことに成功していました。しかし、ドクの脈がありません。彼が死んでしまったと思ったメリは、もう自分の目の間で誰も死なせないとネメシスを狩り始めます。
そして、ネメシスの息の根を止めたと思ったものの、飛び出した先にいたのは弓を構えているドラグノフ。
撃たれる!
そう思った瞬間に、ドラグノフが撃ったのはメリの後ろにいたネメシスでした。
部下たちに魔法使い(メリ)をそのままにしていても良いのか聞かれるドラグノフは、ネメシス退治をしつつ住民を助けるということを優先順として見逃してくれます。
その後ハーメリーヌは、ネメシスだけではなく時計塔の巨大な鐘を竜巻で落としてきます。
その様子を見て笑い出すコンラッド。
実はすべてコンラッドのたくらみだったのです。
なんとか門を開けて住民を助けようとするタジ。
コンラッドと戦いながらどんどん消耗してしまうセト。
すべてがコンラッドの思惑通りになってしまい、もうおしまいなのかと思った時、巨大な鐘は予定外の場所に落ちていきます。
鐘が落ちたのは中央通り。
コンラッドの家や異端審問所本部・武器庫や製鉄工場など、彼にとって大切なものがすべて揃っている場所でした。
驚くコンラッドや住民たちを前に、ハーメリーヌは悲しい過去について話し始めます。
ラディアン(漫画) 3巻 感想(ネタバレ注意)
(ここからはネタバレにご注意くださいね)
この巻では、コンラッドとセトの戦いの他に、タジやメリ・ドラグノフ・グリムなどが人々のために必死で戦っている様子が半分程度描かれています。残りの半分は、こういう状況になる元凶となる過去のお話です。
この過去のお話を見ていると、コンラッドが最初から自分勝手な考えでいた男だということがわかります。なにかつらい過去があってひねくれたってわけでもないんですよ。
そもそも、ネメシスを退治するために異端審問所が都合良く魔法使いを利用しようとしたところから始まります。普段は兵舎に閉じ込めておきながら、ネメシス退治の時だけ外出を許可するって作戦。これって奴隷と同じですよね?
当然ながら魔法使いたちはそれに反発するわけです。
そこで、今度は感染してしまった子どもたちを引き取って上げると言い、小さい頃から育ててネメシス退治してくれる防衛部隊と名付けて道具のように利用しようとしたのが発端。その中のひとりがハーメリーヌでした。
キレイ事を言いながらも、実は極悪な環境で差別はひどいもの。
北東通りに連れて行かれた部隊の子どもたちは、そこで牢獄勤務の異端審問官と出会います。オクシュマレ准尉とその部下だったコンラッドに。
オクシュマレ准尉は、ハーメリーヌたち部隊のメンバーや移民たちに優しかった!彼女たちがこうなるしかなかった生い立ちにも理解を示していて、ひどいことをしようとするコンラッドを怒るほど。
コンラッドは、子どもたちの飲水にオ◯ッコ入れるとか考えられないことをしているくせに、反抗して怒った彼らに対して逆ギレしてますからね。
そして、とにかく移民や感染者・魔法使いが気に入らないコンラッドは、チャンスを狙ってオクシュマレ准尉を騙し、彼を殺してしまいます。
あ~~~・・・
最初から彼は根っからの悪党なわけですよ。
勝手な理屈で自分の価値観を持っていて、思ったとおりにいかないとどんな手を使っても自分の思ったとおりにしようとします。人の命なんてどうでもいいんですよ。
コンラッドは、脱獄に手を貸して人間狩りを起こさせ、情報を操作して上司を殺し、嘘をついて北東通りをまるごと崩落させ、自分はその後に異端審問官隊長に出世したということです。
そして、北東通りが崩落した時にハーメリーヌの力が覚醒します。
オクシュマレ准尉からもらった大切な笛を吹いたらネメシスが自分のところに集まってきて彼女の言うことをきいたのです。
ハーメリーヌは、元凶となるコンラッドだけではなく、防衛部隊を見て見ぬふりをした無関心な人も、騒いで反発して追いつめた人もみな憎んでいます。
それは、コンラッドがこれだけのことをしでかすことができたのは、自分たちの考えを信じて行動もせずに、コンラッドの一方的な言い分を信じた人たちがいたからだから。
確かに・・・
唯一大切に優しくしてくれたのはオクシュマレ准尉だけで、彼が殺されても北東通りが崩落させられても、誰も疑問を持たなかったんですからね。コンラッドの言うことをそのまま聞こうとしなかったのはドラグノフだけ。
魔法使いに対する差別がすべての発端。
人任せで、困った時だけ頼ろうとし、常に自分ではなく人に責任を押し付けて言い訳をしている人間の汚い部分が描かれています。
嘘や噂話を聞いただけでそれが真実だと信じて迫害したり無視してしまう・・・自分の目で見たことを信じるどころか、自分で見ようともしない・・・
あまりにもリアルに通じるので、考えさせられますね。
ラディアン(漫画) 3巻 感想ネタバレまとめ
終わりには、トルク将軍が奇跡の人修道会の面々を集め、角のある少年・セト奪還のために動き出します。そして、こセトと同じ角をもった謎の男が登場したところで終わっていますね。
ランブル・タウンの戦いも大詰めで、さらに新たな問題も出てきて、面白くなってきますね。
あらすじ・感想の各巻一覧
ラディアン(アニメ1期・2期)の動画配信情報~あらすじ・感想まとめ(ネタバレ注意)
以上、「ラディアン(漫画) 3巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)ハーメリーヌの過去と恨み」でした。最後までご覧いただきありがとうございました。