昭和元禄落語心中(漫画) 6巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)親分と与太郎

昭和元禄落語心中(漫画) 6巻のあらすじや感想(ネタバレ注意)についてご紹介します。
まずは、前回の第5巻の復習から。
温泉宿で開催した二人会。
助六は人前で落語を披露するのはかなり久しぶりでありながら、見事な出来で無事に終了させます。
その後菊比古は、東京に戻って師匠の家でみんなで暮らそうと話し、うまくいくかと思われたのですが・・・
同じ温泉宿に宿泊していたみよ吉に菊比古が呼び出され、それがきっかけで助六とみよ吉はなくなってしまいます。
その後月日は流れ、与太郎がついに真打へと昇進します。
与太郎が継いだ名称は3代目助六。
そして、小夏が妊娠したことが発覚!
ここから「昭和元禄落語心中(漫画) 6巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)親分と与太郎」についてまとめます。
昭和元禄落語心中(漫画)6巻 あらすじ
与太郎は、入れ墨の姿を週刊誌に掲載されて、元ヤクザだったことを今更騒がれて苛ついていました。
さらに、アマケンに八雲・助六双方の影響が強すぎて、中途半端にどっちの本質にも迫っていないと言われます。
自分の落語とは何なのか・・・
そう考えると余計にひどい落語になってしまって落ち込んでしまう与太郎。
そんな彼に元気をだしてもらおうと誘いにきたのが、与太郎のご贔屓筋で売れっ子作家の樋口栄助でした。
行った先で会った八雲の一言で元気になった与太郎は、稽古がしたいとふたりを残して帰ってしまいます。
残されたふたりは話をするのですが、八雲は樋口が昔七代目が倒れた親子会の日に、弟子入り志願してきた学生だったことを覚えていました。
樋口は、新作落語を作りたいことや、後世に八雲の落語を残したいからあらゆることを記録したいと言い出します。そしてみよ吉の名前も出すのです。
一方、9ヶ月前に男の子を無事に出産していた小夏。
ある日、小夏がヤクザの親分の元へ行ったため、与太郎は自分も押し入って気になっていた事実をぶちまけます。
怒らせたら、本当に命が危ない・・・
それでも小夏の本当の父親ではないかと疑っている与太郎は、思ったことを親分に言ってしまうのです。
しかしこのことが、与太郎に自分の落語を見つけさせたのです。
昭和元禄落語心中(漫画)6巻 感想(ネタバレ注意)
(ここからはネタバレになる可能性があるため注意)
今回は、ヤクザと小夏が出産した子の父親のお話。
真打に昇進して3代目助六になった与太郎が、まずは週刊誌で入れ墨の写真を掲載されてしまうんですね。
今ままでずっと隠してこなかったことなのに、助六を名乗ることになったりテレビでの露出が多くなったことから、色々とちょっとしたことまで騒がれるようになったということです。
そして、八雲の名前をけがされたくないアマケンから言われたこともあって、中途半端な落語をしているからダメなんだと思うわけですよ。そして、自分の落語とは何か探します。
そしてそれと平行して、小夏がお栄さんの店に来るヤクザの親分の元へ行ったことが描かれています。与太郎が刑務所に行ったのはこの親分からの指示だったわけで、怒らせるとすごく大変な人・・・
週刊誌に載った面倒な事件も、小夏のことも、みんなヤクザがらみ。
だから、過去をきっぱり精算しないと前へは進めないのだというのが、今回のこの巻のテーマなのでは?
それを与太郎に気づかせてくれたのは、やっぱり八雲だったと思います。
すごく良かったのは、与太郎が親分のところに行った時に、本当の父親なのかを知りたいっていうよりも、この子は俺の子だ!って言いたかったってことです。
普通の男なら、相手のことが気になりますからね・・・
どうしても、自分の子として育てると言いながらも、真実を知りたくなるはずです。
でも、与太郎は本当の父親かどうかなんてどうでもいいんです。あとから子供を寄こせとか言い出さなければ・・・
そういうところが、彼のいいところなんですよね。
そしてここで、小夏やお栄・親分の態度を見ていたら、父親に関して想像できる部分もあります。
親分と小夏は関係を持ったというのは間違いないでしょう。
小夏が親分に泣いて謝ったのは、親分のことを好きっていうわけでもなく、ただただ助六の血を残したいがためにしたことで、それが親分に迷惑をかけているから・・・
女将さんのお栄さんにも顔向けできないわけで、それでも察したお栄さんは何も言わなくていいって言ってましたね。
いいのいいの
大体みんな察したわ
こんなことでへこたれてたら
あんたの愛人なんて務まりゃしないよ
お栄さん、カッコいい大人だわ・・・
では、本当に父親がこの親分かというと、たぶん違いますね。
これはもっと先の楽しみにしておきましょう。
昭和元禄落語心中(漫画)6巻 感想ネタバレまとめ
小夏と子供・与太郎の関係がいい感じですね。
与太郎篇になって、大きく変化が現れるきっかけとなるストーリーでした。
ここからは、子供の信之助の可愛い姿も見れそうです。
以上、「昭和元禄落語心中(漫画) 6巻のあらすじ・感想(ネタバレ注意)親分と与太郎」でした。最後までご覧いただきありがとうございました。