百人一首競技かるたの基本とルール(動画あり)！ちはやふるの世界を知る

この記事では、百人一首競技かるたの基本とルールをまとめています。

競技かるたとは、小倉百人一首を使って社団法人全日本かるた協会が定めた規則に沿って行う競技です。男女関係なく、小学生から高齢者まで幅広く行われています。

1つの試合は、暗記の時間を含めると90分ぐらいかかるとか…
全国大会ともなると、勝ち進んだチームは5試合～7試合するようになるので、体力・持久力・集中力・精神力が必要となります。

畳の上でかるた…と聞くと文化系のような感じがしますが、実際の競技かるたは、「畳の上の格闘技」とも形容されているほどです。

一般的に服装に制限はなく、ジャージにTシャツというのが競技時の服装となっています。
しかし、「国民文化祭」や「女流選手権大会」など一部の大会では、和装が義務化されているそうです。

百人一首競技かるたの基本情報

全国各地で行われている競技かるた大会は、個人戦でA級～E級までの各階級別に分かれています。

全日本かるた協会によって、A級～E級までの階級、初段～十段までの段位が定められていて、4段以上がA級、2・3段がB級、初段がC級、その他無段者の部のD級と初心者のE級があります。

大会は、トーナメント方式で、4位以上が入賞となります。

競技かるたには、A級選手だけが参加資格を持つ「名人戦・クイーン戦」、「全国選抜大会」、「全日本選手権大会」の3大タイトル戦があります。

なかでも「名人戦・クイーン戦」は、競技かるたの最高峰です。

毎年10月下旬に男女別で「東日本予選・西日本予選」がトーナメントで行われ、勝ち抜いた選手同士が11月の挑戦者決定戦で争います。

そこでの勝者が1月に滋賀県大津市の近江神宮で行われる「名人戦・クイーン戦」にて、現役の名人やクイーンに挑戦することができるのです。

決勝は毎年NHKで放送されています。

誰しも一度は学生の頃に百人一首を覚えるようにと勉強したのではないでしょうか？
長い歴史を持ち、頭脳戦的面白さをもつ競技かるたの世界を一緒に見ていきましょう！！

競技かるたのルール

基本ルール

競技かるたは、百人一首の100枚の下の句の字札のうち、50枚を使用して行われます。

裏返した状態でよく混ぜた50枚を25枚ずつ取って、自分の陣地(自陣)の畳に、上段・中段・下段とに分けて並べます。
競技線というのがあり、だいたい87ｃｍの間に並べます。

その後15分間の暗記時間が設けられるため、自陣・敵陣の50枚の位置を暗記します。15分の暗記時間中の最後の2分間は素振りが認められています。

競技開始時には、序歌という百人一首には入っていない歌が詠まれます。全日本かるた協会が定める競技の最初に読まれる歌(序歌)は一般には「難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春べと咲くやこの花」となっています。

次に100首の札がランダムに詠まれます。50枚使用するわけですから、使用していない札(空札)も含まれているわけです。

場に配置された字札が下の句であるのに対して、詠まれるのは上の句です。自陣にある札をとった場合にはその札が1枚減り、敵陣にある札をとった場合には自陣の札の好きな札を敵陣に送ることで自陣の札が1枚減ります。

詠まれた札を相手より早く取って、自陣を先に0した方が勝ちとなります。

普通の競技には一人以上の審判がつくものですが、競技かるたではつかないため、ルールは競技者で判断しなければならないセルフジャッジの部分が多くなります。

定位置とは？

あらかじめ決めておく自陣の配置のこと。どうやったら自分が取りやすいか、どうやったら相手に取られにくいかという自分だけの配置を決めておきます。

決まり字って何？

そこまで読まれればその札だと特定できる字を「決まり字」といいます。
頭１字読まれた瞬間にすぐ特定して取れる「一字決まり」から、「六字決まり」まであります。

競技が進むと、札の数も少なくなってくるので、決まり字も変化していきます。
この変化により暗記力と、瞬発力・反射信会が求められます。

大山札・友札って何？

大山札は、頭5字が同じ2枚の札のこと。6文字目を聞いてから取る札です。ヤマを張って取るので、大山札と呼ばれています。

友札とは、途中まで決まり字が同じ札のこと。

お手つき

お手つきになる場合
・空札が詠まれているのに、自陣または敵陣の札に触った時。
・詠み札が自陣にあるのに敵陣の札を触ってしまった時。

お手つきにならない場合
・自陣(敵陣)にある札が詠まれた場合に、その陣の中にある別の札を触った時。
・自陣(敵陣)の札に触れた際に、勢いがついて札が敵陣(自陣)の札を動かしてしまった時。

※相手がお手つきをした場合は、自陣の札から1枚を相手に送ることができます。

ダブルって何？

一方が敵陣の札を取った際、もう一方がお手つきをすると札を2枚送ることができます。

空札の時、敵陣・自陣ともに触ってしまった時は空ダブと言います。

競技かるたの動画

競技かるたとは

HOW TO 競技かるた 決まり字動画

HOW TO 競技かるた 札の取り方動画

HOW TO 競技かるた 試合編動画

競技かるた バーチャル体験動画