BOSS(ドラマ2期)4話のあらすじや感想をまとめています。
第4話「羊たちの反撃!」
前回3話は、出版社の社長が殺されてしまった事件で、犯人の動機が最後までわからずハラハラするお話でした。
今回の4話は、振り込み詐欺の犯人がたちが狙った連続殺人事件のお話です。
BOSS(ドラマ2期)4話 あらすじ
大澤絵里子(天海祐希)は、胆石で石が出るまで通院することになりました。
特別犯罪対策室を留守にすることが多くなったため、野立信次郎(竹野内豊)は、絵里子に代わりボスの座につける可能性があると他の刑事たちを煽って仕事をさせます。煽られたメンバーは、うっかりその気になり…
そんな時、真田幸雄という男がボーガンで射殺される事件が起こります。
張り切って対策室のメンバーが捜査を始めている時、絵里子はというと、病院で顔見知りになった黒木泰平(古谷一行)と将棋をしていました。
対策室に戻った絵里子は、真田が実は偽名で、実は身元不明だったことを報告されます。その後、さらに同じように石田光彦という偽名で身元不明の男がボーガンで射殺されてしまいます。
その後、山村啓輔(温水洋一)は、実家の母親から大怪我をしたからお金を送ってほしいと電話を受け、仕事中に振り込みをしようとしますが、岩井善治(ケンドーコバヤシ)が不審に思って引き止めます。
岩井の言葉を信じられない山村は彼を振り切ろうとしますが、その時に銀行に貼ってあったポスターを見て、驚くことに…
振り込め詐欺犯人ですと書かれたポスターの写真は、最初の被害者の真田だったのです。
BOSS(ドラマ2期)4話 感想ネタバレ!
(ここからはネタバレになる可能性があるため注意)
このストーリーは、振り込め詐欺がテーマになっています。
ちょっと切なく物悲しくもなるお話ですが、ところどころにお笑いモードが組み込まれているので、重苦しくはないです。
そして今回も、出だしからどう考えても犯人はこの人でしょう!?って思いますね。その人物は、古谷一行さんが演じている黒木泰平です。
絵里子が仕事とは関係ない病院で将棋をしているシーンを見た段階で、この人って何者?犯人?ってなるでしょう?
そのため、この人物がどうしてボーガンで人を殺せるのか?とか、動機は何?なんで殺したの?という点を謎として、事件が解明されていくのを楽しめる展開になっています。
最初に見た時は、普通のおじさんだって思いますからね。
殺人とは結びつきません。
そして、事件の謎に近づいていくきっかけは、山村が振り込め詐欺にひっかかりそうになって、最初に犠牲者が詐欺犯人だとわかったところからでしょう。
それにしても、山村のおバカっぷりには笑わせてもらいました。
病院に振り込むというのに、振込先が個人名でも気づかないし、自分の母親は東京の人なのに、関西弁で話す電話口の母親を自分の母だと信じちゃうとか…
岩井がおかしいって言ってもまだ気づきませんでしたからね。
そして、意外なところから捜査は一気に確信へと近づきます。
目撃証言をした高齢者たちの証言が不自然だったから…
振り込め詐欺が原因で命を断ってしまった友人の復讐を手伝ったんですよね。
しかし、暴力団員の木嶋という男が犯人だとミスリードされたことに絵里子だから気づいたために、かえって自分たちの存在から犯人へのつながりが早くわかってしまったのでは?
きっと捜査一課が調べていたのであれば、木嶋は暴力団だし動機のつじつまも合うので、うまく犯人をごまかすことができたかもしれません。
しかし、担当が絵里子だったために、数多く騙された振り込み詐欺の被害者の中から、ミスリードしようとした高齢者に関係する被害者の身元が割れたということでしょう。
ここで、まだ中盤だけどハッキリと黒木が犯人であることが判明します。
絵里子は、彼の元へ行って、最後に一緒に将棋をさすんだけど…
黒木は元ヤクザで、長い間刑務所にいたんだけど、今の世の中についての怒りを絵里子にぶちまけます。
この言っていることが、実に深い!!
後期高齢者とか前期高齢者とか、いつから国が年寄りの寿命まで決めるのかっていう言葉は、胸に響きますね。彼が言っていたように、その世代が戦後の日本を支えてここまで成長させてくれたんですから。
素人がヤクザのやらないような悪事も、金を稼ぐために平気でやっている世の中…
それが許せないという黒木。
元ヤクザの人が何を言ってるの?っ思う人もいるでしょうね。
だけど、私の世代の人だと、黒木が言っている意味がわかる人も多いんじゃないかな~~。
昔はね、ヤクザのように悪いことをする人と一般人ってハッキリ別れていたんですよ。不良もそう。
それが、ある年代から、普通の格好をして見た目は一般人なのに、ヤクザみたいなことを裏ではやっていたり、悪いことをしている自覚がさほどなく表では普通の人らしく生活しているって人が増えました。これってリアルな話で、そう実感した時期あります…
そして昔のヤクザの中には、一般人は巻き込まないっていうプロ意識を持っている人も多くいたという話しはよく耳にしましたから、黒木はそういう設定なんでしょう。
この時点で、なんでヤクザで自分も似たようなことをやっていた人が、こんな文句言っているの?と思った人も、このあとからその理由がわかってくるようになります。
それは、織田(須賀貴匡)という男が、警察に保護を求めて来るから。
彼は、振り込め詐欺でさんざん稼いだお金で事業を成功させ、財産を奪われた高齢者のことを騙される方がバカだと言い切るんですよ。そして、自分は殺されたくないから、堂々と助けを求めて、偉そうに暴言吐いているんですよ。
いや~~~めっちゃむかつくわ~~~!!
それに対して、最後に黒木が車で連行されている途中に少し笑顔になっていたのはなんだかすごい人格者の風格があってかっこよかったです。
最後には、プロとしてプロである絵里子に逮捕され、その後の織田のことも絵里子にまかせておけば大丈夫だろうと安心したのか?
彼からすると、絵里子に託したことで、復讐は完了したんでしょうね。
BOSS(ドラマ2期)4話 感想まとめ
織田がその後どうなったのかはわかりませんが、それがかえって良かったです。
彼はきっと、ずっと怯えて過ごすんだと思うと、ざまぁ~~って気分がスッキリするので(笑)
ここまで嫌な奴って思えたということは、須賀貴匡さんの演技も良かったということですね。
次回「節約殺人レシピ」
以上、「BOSS(ドラマ2期)4話のあらすじ・感想ネタバレ!プロの仕事と復讐」でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!