テレビアニメ化された大人気コミックピアノの森22話のあらすじや感想、動画の配信情報などをまとめています。
ピアノの森2期第22話「ショパンの生まれた国で」
前回21話は、ファイナル最終日のパン・ウェイの様子を中心に描かれていました。阿字野と初めて話をした彼が、阿字野の言葉でまるで生まれ変わったかのようなピアノを演奏していましたね。
一方でカイは、当日朝にショパンの森でレフの不快な発言を聞きましたが、もうすぐ自分の演奏になるという時間になってからも、エミリアのことで控室にまたレフがやってきて…そこで前回は終了でした。
今回は、とうとうカイの演奏が始まります。
では、ここから「ピアノの森(アニメ2期)22話の感想ネタバレ!カイが阿字野から巣立つ時」についてまとめます。
ピアノの森(アニメ2期)22話 あらすじ
TVアニメ『ピアノの森』第2シリーズ
今週末放送の第22話「ショパンの生まれた国で」のあらすじと場面写を公開しましたhttps://t.co/jh0wxTHsYp22話は、3/31(日)24時10分より(※関西地方は同日24時50分)放送です!
ぜひご覧ください!#ピアノの森 pic.twitter.com/u9KxbS7LvS— TVアニメ ピアノの森 (@piano_anime_tv) 2019年3月29日
ファイナル最終日。
カイは控室に来たレフと話をしたあと、ステージに上る前に森のピアノのカケラを阿字野に返します。
ずっとお守りにしてきた大切なカケラ。
でも、もう自分は大丈夫だから!
カイの言葉を受け止めた阿字野は、森のピアノのカケラを受け取るのでした。
会場には、便所姫こと丸山誉子たちも応援に来ていました。
そして、客席では修平、ナストゥルイのピアノバーでは、常連客たちが見守っています。
日本では、森の端の仲間達が世界へ羽ばたくカイの演奏を応援!
ずっと怖くてカイの演奏を聴くことができなかった母・玲子も、大きなスクリーンを前に見守っています。
そしてとうとうカイの最後の演奏が始まる!!
ピアノの森(アニメ2期)22話 感想ネタバレ!
(ここからはネタバレになる可能性があるため注意)
この内容は、23巻211話~24巻220話までのお話です。
今回は前回に引き続き、カイの控室にレフが来て話をするところから始まります。
前回の記事で、「彼自身がSOSを発しているような感じです。」って書いたんだけど、レフはかなりナーバスになっているんでしょうね。パン・ウェイが素晴らしい演奏をしたことで余計に…
ただ、アニメも基本的に漫画に忠実に描かれていましたが、この出だしのレフとのシーンはカットされている部分もあって、ちょっと印象が違ったかも…
原作コミックでは、自分のことをカイにすべて話しています。
エミリアと話ができるのに、信じてくれない父親から嘘をつくな・天罰がくだる・必ず報いが来ると言われてきたこと。そして、何度も演奏中にピアノの音が出なくなるという悪夢を見てしまうことなど。
大事なポイントはアニメでも描かれていますが、ところどころカットされていますね。
話している時間が長いので阿字野が心配して外で待っていたり、話し終わってひとりになった時にカイがぐったり座り込むシーンなどもカットされているので、漫画のレフの方が追い詰められている感じがあって必死さも感じます。
それがない分、アニメのレフの方が少し嫌な我がまま男のように思えます。
特に…
皆…
何かを抱えてる
カイのこのセリフがなかったのは残念!!
これがあった方が、レフに振り回されるカイも彼から感じることがあって、それで覚悟を決めて冷静になれたって空気を感じられたのに…
そう言えば…
レフが、カイは何の苦労もない坊っちゃんでって言った発言は、ふざけんなよ!それはお前だろ?カイは苦労ばっかりだよ!ってつっこみながら観てましたけど、妙に納得してしまったことがあった!!
タイプは違うものの、修平とレフって似てるんだってこと(笑)
環境という土台は恵まれているのに、自分が恵まれていることに気づかずに悩みを他人に向けてぶつけてしまうところとか、自分の気持を抑えられずに行動するために、カイを振り回すところとか…
そしてふたりとも、カイに救われて自分の悩みを解消できたりしてるんですよ。
カイからすれば迷惑な話でもあるんだけど、彼もまたレフや修平によって色々と考えさせられているようなので、これもまたカイらしい生き方の一部なのかもしれません。
その後、カイの演奏時間が近づく会場の様子が描かれます。
会場の中では、修平が丸山誉子たちと再会しています。
原作漫画によると、学校の都合でどうしても来れなくなったからとチケットをキャンセルしていたのに、ピアノの先生の司馬が、万が一カイがファイナルの残ったら…と、ファイナルの分だけはキャンセルしていなかったから来れたのです。
誉子もまたすごく成長していますね。
修平のピアノの変化をすごく見極めていました。
原作では、パン・ウェイのピアノの演奏に関してもそのすごさを理解していますよ。
そして最もすごいのは、カイのピアノに順位なんてつける意味がないと断言するところ!最高に幸せな気分になれるピアノだから、順位なんてバカバカしいと言ってのけてました。
しかたないと思うけど、順位はどうでもいいという描写はアニメでも欲しかったかも。
原作漫画では、ナストゥルイのピアノバーで仲良くなったお客が、カイを応援したくて会場まで来てチケットを探していたり、ピアノバーでカイの演奏を心待ちにしているお客がいたり…
佐賀はまるで自分のことのように緊張してトイレにばっかり行っていたりと、カイは愛されてるな~って思えるシーンが色々入っています。
時間的な問題もあってカットは仕方ないと思ってましたが、演奏中にカイを応援している人々の映像が少しだけ流れたので良かった♪
そして、今回の後半のピアノの演奏とともに注目すべきポイントが、森のピアノのカケラを阿字野に返すシーン。これは、まさに阿字野から巣立つことを意味しています。
阿字野がカイから握手を求められた時にこんなことを心で思っています。
カイは…
小さい頃から緊張や不安があると私の服や手を掴む
背も手も大きくなったのにそれは変わらない
そして握手をした手の中には、森のピアノのカケラが入っていて、カイは阿字野に返すのです。
これは先生が持ってて
これからは阿字野壮介を支えるように言い聞かせておいたから俺はもう大丈夫
そいつと客席で見てて
阿字野は愛弟子であるカイのこの言葉を聞いて、自分から巣立っていくことを実感し、心をこめて送り出します。
そしてとうとう演奏が始まります。
ここからが今回の一番の見どころになるでしょう。
今夜の #ピアノの森
🎹第第22話 「ショパンの生まれた国で」ファイナル最終日。カイはステージに上がる前、お守りにしてきた“森のピアノのカケラ”を阿字野に返す。自分はもう大丈夫だから、という愛弟子の言葉を阿字野もしっかりと受け止める。
総合 深夜0:10 (関西0:50)https://t.co/W7O2ETQmi7 pic.twitter.com/FM473jjaDc
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) 2019年3月31日
カイの演奏は、出だしから素晴らしいのだけど、やっぱりパン・ウェイと同じように、あの白いほこりのような描写が気になって…
そして、途中で照明が落ちるというアクシデントが起こるんだけど…
原作と同じようにキラキラ光る星のように描いてほしかった~~~(泣)
夜空が大きく描かれたところだと、あのホコリのように見えた白い丸が、今度は私には虫に蛍のような虫に見えてしまって…
原作の漫画が非常にうまく描かれているからこそ、余計に変に思えてしまいます。
しかし、ストーリーとピアノの音は最高ですね。
照明が落ちても何一つ動揺することなく演奏を続けるカイ。
それは、逆に演出だと思わせるかのように、効果的に観客の心を掴むことになります。
第1楽章が終わって、まだ暗い状態でありながら、カイは続けて第2楽章をスタート。
今度は、今までの辛かったことやトラブルなど、過去の思い出が色々と演奏とともに描かれています。最初は、演奏を聴いている阿字野が過去を思いだしているシーンから。
私が好きなところは、原作漫画と同じ部分。
カイが成長する喜びに関する阿字野の想いが描かれているところですね。
もしかしたら
子を持つ親というものは
やはりこんな風に…
愛おしく思うものなのだろうか?
そしてこのセリフのあとに、やっと玲子がまともに登場し、阿字野に対する感謝の気持ちを描いてありました。カイは、自分が一人前のピアニストになることが一番阿字野が喜ぶことだと言ってましたから、玲子は今ふたりの努力の結果を目の前にして、嬉しくてしかたないでしょうね。
ここからは、カイの想いが描かれていきます。
ただのやんちゃだった少年が、阿字野に導かれて素晴らしいピアノの才能を発揮し、しかも才能だけではなく他の人以上にコツコツと努力を重ねて自信をつけていった様子もよくわかります。
セリフや説明が少なく、演奏している音とともに過去の映像が流れるという部分は良かった!!
そして、普段は前向きなカイが涙をこぼすシーンは泣けますね。だって、カイは自分が受ける酷いことや辛い想いは我慢できるんですよ。泣いてしまうのは、阿字野に辛い想いをさせているとわかっているから。
自分を信じることなんてできないと言ったカイに対して、だったら自分を信じろと言った阿字野。
それからカイはずっと阿字野を信じてここまで来たんですね。
いい話だ…
森のピアノに育てられたカイの才能。
カイは、さらにこの演奏の中で、そのピアノの森を抜けて新たな世界へ飛び立ちます。
もっとずっと遠くへ!
森のピアノは進化して
どこまでも伸びていく何者にも遮られることなく
どこまでも自由に…これが…これこそが…
私が聴きたかったカイのピアノ
阿字野のこのセリフで、カイはふたりの約束を果たして、世界へ飛び出して行ったってことがわかります。
ピアノの森(アニメ2期)22話 感想まとめ
今回のストーリーは、カイの素晴らしい演奏だけではなく、阿字野から巣立って世界へ飛び出していくというテーマが大きく描かれていました。
師弟愛ってひとまとめに言ってはいけないと思うほどのふたりの関係。
まるで父と子のようなんですよね。
カイは小さい頃から母親の玲子のことは自分が守るんだと思っていましたから、カイにとって阿字野という存在は、唯一自分が甘えられる存在だったのだと思います。
そんなカイが阿字野から巣立つ最後の演奏。
最後は、「音楽はこんなにも自由だ」ってセリフで終了していますが、カイにとって「自由」という言葉は非常に深い意味を持っていると思うから、とても素敵な終わり方だと思いました。
Netflixにて独占配信
https://www.netflix.com/jp/title/80986797
以上、「ピアノの森(アニメ2期)22話の感想ネタバレ!カイが阿字野から巣立つ時」でした。最後までご覧いただきありがとうございました。